作業をする生徒たち
作業台を使って針金を巻いた

 常陸太田市立幸久(さきく)小学校(会沢伯民校長)の3年生11人がこのほど、地元の伝統工芸品のほうき「河合の箒(ほうき)」作りに挑戦した。自分たちで栽培したほうきの原料「ホウキモロコシ」を使って、穂先の柔らかい、長さ50㌢ほどのマイほうきを完成させた。

 河合の箒は、同市の河合地区で作られるようになって100年以上。最盛期には50軒ほどの農家が製造し、県内外に出荷したが、ホウキモロコシの生産量も、製作技術を伝える人も減っている。

 同校の3年生は、総合学習の一環で毎年ほうき作りに取り組んでいる。同市と周辺に伝わる農村文化などを継承しようと活動する「種継人(たねつぎびと)の会」のメンバーらが講師を務めている。

 この日は、収穫後、大釜で煮て天日干しするなどしたホウキモロコシを使って作業。11人は、1人に24本ずつ手渡されたホウキモロコシを、8本ずつに分けて針金で束ね、それを1つにまとめる形で製作。針金を力いっぱい巻いたり、ほうきを木づちでたたいて成形したりした。

 岡田蘭さん(9)は、「針金で縛るのが難しかったけれど、きれいにできた。家の掃除のときに使いたい」と笑顔。

 同会の布施大樹さん(51)は、「河合の箒は、地域の人たちに鍛えられてきた丈夫で長持ちな生活の道具。地域の手仕事は少なくなっているが、子どもたちが何か感じてくれたら」と話していた。

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