伝統のほうき作りに挑戦 峰山小3年生が地域学習で(茨城・常陸太田)
協力してホウキモロコシを収穫した

 地元の伝統工芸品のほうき「河合の箒(ほうき)」作りに挑戦している常陸太田市立峰山小学校(会沢伯民校長)の3年生がこのほど、学校内の畑で、ほうきの材料「ホウキモロコシ」の収穫作業に汗を流した。

 同校は、幸久小、佐竹小、西小沢小の3校が統合して4月に開校した新設校で、ほうき作りに取り組むのは初めて。ほうき作りは、幸久小の3年生が地域を知る総合学習の授業の一環で毎年取り組んでいたため、同校でも引き継ぐことにした。

 講師は、ほうきの産地の下河合地区の人たちと、同市と周辺に伝わる農村文化の継承をしている「種継人(たねつぎびと)の会」のメンバーらが務めた。 

 収穫したホウキモロコシは、7月に種をまいたもの。児童たちは、自分の背丈よりも大きく育ったホウキモロコシに悪戦苦闘しながら収穫。収穫後は、足踏みの脱穀機などを使って種をとり、大窯でゆでた。今後は、天日干しをして、11月にほうきに成形する予定。

 浜田旬来君(8)は、「草を刈り取るのが思っていたよりも難しく、苦労した」、柳橋咲寧さん(8)は、「どんなほうきが仕上がるのか楽しみ」と話していた。

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