ひたちなか市の磯崎漁協では今月末まで、イセエビの水揚げが続く。大きいものは、重さ1㌔、体長は40㌢を超える。
漁期は7月からで、昨年の総水揚げ量は11㌧、一昨年は9㌧だった。「今年は、昨年と同じくらいかな」とは同漁協の小林義則さん(73)。
イセエビは、ヒラメなどを狙う刺し網漁で水揚げされる。かつては、イセエビを専門に狙う漁師はいなかったが、水揚げ量が増えて変わってきている。数㌧単位で水揚げされるようになったのは、ここ3、4年だという。
水揚げ量が増えたのは、海水温の上昇が理由とされる。「千葉や茨城沖が北限といわれたけれど、今では福島県でも揚がるようになっている」と小林さん。
同市観光協会は17日、地元の新たな味を広めようという浜焼きイベント「ひたちなか伊勢えび祭り」を開くが、参加者数限定で、すでに締め切っている。同漁協は、水揚げがあった場合に限り、漁獲物を小売りする。イセエビは、1匹2000円前後からだという。「刺し身がおすすめ」と小林さん。
同漁協☎︎029・265・8111。