カワセミの観察台で、オオワシ思う いこいの村涸沼(茨城・鉾田)
同プラザわきの船だまりで、シラウオをついばむカワセミ(清水道雄さん提供)

茨城再見聞

 涸沼と周辺の自然情報などを発信する鉾田市箕輪のいこいの村涸沼のインフォメーションプラザわきにこのほど、家族で利用できる野鳥観察台が設置された。目隠しで覆われていて、野鳥に警戒されることなく観察ができる。

 観察台の数㍍先は、涸沼で操業する漁船の船だまり。波が穏やかで、川が流れ込むこともあり、シラウオなどの小魚が多い。小魚は、野鳥たちの格好の餌となる。

 一番の目当ては、カワセミ。同プラザの中里誠志郎さん(65)によれば、ずいぶん前から観察されていて、「穏やかな午後であれば、出合える確率は5割を超える」。同僚の清水道雄さん(73)が先日、船だまり内に、止まり木を設けたところ、カワセミが気に入り、「どうせならと観察台を作ることになった」と清水さん。 

 涸沼の冬の代名詞といえばオオワシだったが、2年続けて飛来しなかった。2人は、「涸沼の自然を愛し続ければ、いつか帰ってきてくれる」と声をそろえる。

 観察台を使う際は、同プラザに声をかける。同プラザ☎︎0291・37・6001。

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