巨匠「板谷波山の陶芸」展 県陶芸美術館 2月26日まで開催 (茨城・笠間)   
板谷波山「彩磁瑞花祥鳳文花瓶」 1916年 MOA美術館蔵

 近代陶芸の巨匠で、本県出身の板谷波山の多彩な業績をたどる展覧会「生誕150年記念 板谷波山の陶芸」が、笠間市笠間の県陶芸美術館で開かれている。2月26日まで。

 波山は、1872年下館町(現・筑西市)生まれ。東京美術学校彫刻科卒業後、教職についた石川県の工業学校で陶芸を本格的に研究した。独自の技法を生み出したほか、理想の作品づくりのためには妥協を許さないという強い信念で、端正で格調高い作品を数多く手がけた。1953年、陶芸家として初の文化勲章を受章した。

 今展は、2022年に波山の生誕150年を迎えたことを記念したもの。初期から晩年までの名作123点を展示するほか、本県での作品を通じた地元の人々との交流についても紹介する。

 学芸員によるギャラリートーク(2月18日午後1時半)など関連行事あり。

 観覧料一般840円、70歳以上420円など。月曜休館。同館電話0296・70・0011。

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