【ひと足早く 桜巡り】桜は、あやめ園の最初のいろどり・潮来(茨城・潮来市)
昨年の満開時に撮影(潮来市提供)


《見頃は例年3月下旬》

  潮来市あやめのあやめ園といえば、5月17日からの水郷潮来あやめ祭りで、県内外の注目を集めるハナショウブの名所だが、地域の人たちの賑わいは、春先から増え始める。桜に始まり、フジ、ハナショウブと3つの花をメドレーのように楽しめるから。桜は、3月下旬に見頃を迎える見込み。

 同園の桜の多くは、ソメイヨシノ。数は約30本。同園から歩いて行ける長勝寺も桜の美しさで有名だ。

 株式会社いたこの給前優さん(40)は、春先から同園に顔を出す一人。同社は、同園近くにある水郷旧家磯山邸などの指定管理を行うほか、水路のろ舟の運行を管理するなど、同市の観光事業を支えている。

 給前さんが同園に顔を出す目的は、あやめ祭りの準備。最初の準備は、今月に行うろ舟の安全チェック。車の車検と同じように専門家の力を借りて本格的に行う。ろ舟の操縦技術のおさらいや、新人船頭への指導なども、じきに始まる。

 給前さんは、「あやめ祭りが終わるまでは、追われるように業務が続く。桜のことを忘れてしまうほど忙しいけれど、ふとした時に見上げる桜の美しさに感動することは少なくない」と話している。

 

 

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