一稻書院書道会「第45回国際書画展」で文部科学大臣賞など受賞(茨城・鉾田市)
それぞれの作品を横に、賞状を持つ郡司さん(左)と保科さん

 東京都でこのほど行われた書道の審査会「第45回国際書画展」(国際書画連盟主催)で、鉾田市の書道サークルの2人の作品が、最高位となる文部科学大臣賞と、2位に当たる東京都知事賞を受賞した。全国から約600点の応募があった中の栄誉だった。

 文部科学大臣賞を受賞したのは、同市の郡司嘉代子(雅号・霞洋)さん(42)。東京都知事賞は、同市の保科美智子(雅号・香蕉)さん(73)。どちらも、同市の書家梶山利治(雅号・翔鶴)さん(70)が主宰する「一稻(いっとう)書院書道会」に所属している。

 郡司さんの作品は、2×8尺のサイズの紙に、漢詩の40文字を書いたもの。

 農家で、小中学生の2人の子どもを持つ郡司さんは、家事と農業の合間を縫って、朝4時に起きて1時間、集中して作品に向かってきた。完成までに3か月ほどかけたという。「受賞は本当に驚いた。書くことが好きなので、これからも頑張りたい」と、笑顔。

 保科さんも、同じサイズの紙に、宋の時代の七言律詩を書いた。

 漢字一文字一文字を辞書を調べるなどして、理解を深めて書いた。公民館講座がきっかけで書道を始めて約20年。保科さんは、「成長できることが楽しみの一つ。受賞は信じられません」と喜んだ。

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