郷土発の体操 息ぴったり 「日立市長杯ラジオ体操コンクール」初開催(茨城・日立)
伸びやかに体操した明秀学園日立高のチーム

 ラジオ体操第一の動作を競うチーム対抗戦「日立市長杯ラジオ体操コンクール」がこのほど、同市東成沢町の池の川さくらアリーナで初開催され、予選を勝ち抜いた4部門12団体216人が出場、それぞれに息の合った動きを披露した。

 全国に愛好者がいるラジオ体操は、同市出身の体操選手、遠山喜一郎さんが考案したとされる。コンクールは、ラジオ体操を郷土の宝としてより広めようと、同市が主催した。

 部門は、「小学生」「中学生」「高校生・大学生」「一般」。ビデオ審査で行った予選には、56団体1010人が参加した。

 審査委員は、市内のラジオ体操1級指導士、及川謙治さんらが務め、特別審査委員として、NHKテレビ・ラジオ体操指導者として活躍中の岡本美佳さんも招いた。

 高校生・大学生の部で1位に輝いた、明秀学園日立高ブルーフェアリーズAチームは、演技中にフォーメーションを変えるなど、ダンス部らしさを生かして披露。キャプテンの佐藤未唯さん(3年、18)は、「一つ一つの動きを大事にした。ラジオ体操は全身運動。これからも続けたい」と笑顔。

 一般の部1位は、吉野電業チーム。社長の吉野邦彦さん(64)が掛け声をかけながら、息の合った体操を行った。吉野さんは、「始業前や昼に取り組んできた恒例の体操。コンクールに向かって練習をすることで、社内のチームワークも良くなった」と喜んだ。

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