新アライッペは漁師さん りんてつ応援団が製作 品ぞろえ約5種(茨城・大洗)
石田さんら製作メンバー

 大洗町のイメージキャラクター「アライッペ」のぬいぐるみの新作「はんぎり漁バージョン」が登場した。大洗駅隣の町観光情報交流センター「うみまちテラス」の土産・グッズ販売コーナーで販売されている。はんぎり漁は、海藻などを採る町の伝統漁法の一つ。ぬいぐるみは、たらいに乗っていて、ねじり鉢巻き姿が勇ましくも愛らしい仕上がりだ。

 

新作アライッペ新作のアライッペ

 

 ぬいぐるみを作っているのは、鹿島臨海鉄道を盛り上げようと活動するボランティア団体「りんてつ応援団」(約90人)。7年ほど前から、団長の石田久枝さん(74)ら13人ほどで手作りしていて、スタンダードな姿のアライッペのほか、帽子をかぶせた駅員バージョン、海賊風の海賊バージョンなど約5種を販売している。

 はんぎり漁バージョンは、商品化まで半年かかった。特にたらいを表現するのに苦労したといい、「子どもの頃に見た漁の様子を思い出したり、実際に使われていたたらいを見に行ったり。みんなで工夫した」と、副団長の菊池喜恵さん(71)。たらいに乗せたぬいぐるみは、「りんてつ漁協」の漁師の設定で、水中をのぞくための箱めがねも持たせた。

 同団体は発足8年。駅周辺の清掃活動など、幅広い活動を行っていて、ぬいぐるみの材料費をはじめ活動費は、ぬいぐるみを販売した収益で賄っている。

 年末頃の発表に向けて、新作を試作中。アライッペのきょうだいという設定の「ひーまちゃん」と「ぬーまちゃん」が、涸沼でシジミ漁をしている様子を表現する。

 はんぎり漁バージョンは、1つ1000円。手作りのため、売り切れの場合もある。同テラスの営業時間は、午前9時~午後6時。同テラス☎︎029・352・2715。

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