男子プロバスケットボール・Bリーグ2部(B2)の茨城ロボッツは23日、プレーオフ(PO)決勝第2戦で群馬クレインサンダーズに83-80で勝利した。POは3試合制で、先に2試合勝利した方が勝ちとなる。きょう24日午後7時から群馬県太田市で行われる最終戦でB2のチャンピオンが決まる。
負ければ終わりのロボッツと、連勝で優勝を決めたい群馬の双方の闘志が、第1クオーターからぶつかり合った。
第2クオーターまでは、わずかな差で群馬がリード。第3クオーターで12点差に広がる場面もあったが、ロボッツの気持ちは切れない。第4クオーターで逆転した。
ロボッツが8点差に広げたが、ドラマは続いた。残り1分3秒で群馬が逆転。残り50秒でロボッツが再度逆転。残り3秒。ロボッツの福沢晃平選手が、ファウルで得たフリースロー2本を決めて、試合を決めた。
群馬は今年、リーグの勝率が9割を超える圧倒的な強さで、ホーム戦は負けなしだった。
フォトギャラリー(23日群馬戦)
■第1クオーター■
終了時のスコアは23-26で群馬がリード。前日の第1戦の第1クオーターで10点のリードを許したロボッツは、立ち上がりから、攻めの姿勢を強めた。
たくさんの思いを胸にティップ・オフ
鶴巻啓太選手が飛んだ
激しい当たりに顔をゆがめた小林大祐選手平尾充庸選手がシュート
ちょっと苦しい体勢からもシュート
小寺ハミルトンゲイリー選手が「ど~ん!」
■第2クオーター■
終了時のスコアは40-46で群馬リード。ロボッツの我慢の時間が続いた。
マーク・トラソリーニ選手が大男同士でしのぎあう
福沢晃平選手が鋭いパスを出した
チェハーレス・タプスコット選手がゴールへ(1)
チェハーレス・タプスコット選手がゴールへ(2)
チェハーレス・タプスコット選手がゴールへ(3)
平尾選手が、相手を欺くパス
■第3クオーター■
終了時のスコアは61-55で群馬がリードだが、第3クオーターのみの小計は、21-19でロボッツ。「我慢して、勝ち切る」という茨城のスタイルが形になりつつあった。
気持ちで切り抜ける
小林大祐選手のスリーポイントシュート
平尾選手も狙う
「届け!」と願いを込めてパス
ファウルすれすれのプレーに福沢選手の顔がゆがむ
■第4クオーター■
最後の最後まで息の抜けない展開だった。会場の群馬ブースターからも、「負けは悔しいけれど、いい試合が観られた」という声が聞かれた 。
体勢を崩しながらシュートするマーク選手
「通してたまるか」
叫び声をあげながらゴールを狙ったマーク選手
「入れ!」
福沢選手が狙う(1-1)
福沢選手が狙う(1-2)
福沢選手が狙う(2-1)
福沢選手が狙う(2-2)
届くのはどっちの願い
守る
勝利のブザーを聞き、ボールを放り上げた平尾選手