県内で活躍するプロカメラマン17人による写真展「茨城のトップフォトグラファー展2023」が、水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館県民ギャラリーで開かれている。6月18日まで。IPA茨城写真家協会主催。
普段は主に商業写真を撮影しているメンバーが、「自分が撮りたいもの」と向き合い、発表している恒例の展覧会。人物や風景、自然など、被写体はさまざま。プロの写真家の感性と、こだわりが詰まった1枚が並んでいる。
開場時間は午前9時~午後5時(最終日は同4時まで)。入場無料。
17人のうち、6人のカメラマンと作品を紹介する。
▲〈ページトップ写真〉海老原豊さん(70、笠間)の展示テーマは、「気分はトップモデル」。近所に住む友人らをモデルに、「普通の人をカッコよく撮りました」。展示は6点。1人に約1時間かけて、対話を重ねて一瞬を切り取った。
▲田澤純さん(ひたちなか)は、水戸芸術館のシンボルタワー「アートタワー」を、1990年の同館の開館以来撮影している。今展は、タワーを望める風景写真を展示。街に溶け込んでいる様子を伝えている。
▲長屋陽さん(62、水戸)は、県内で行われたスポーツの一コマを切り取った12点を展示。長屋さんは、オリンピックなどの国際スポーツ大会の撮影に長く関わっている。「茨城のスポーツも面白いぞ!」
▲ 梶山泰央さん(53、龍ケ崎)は、東京都職員から転身して9年。「夢の世界のような風景」に感動したという神栖市の海岸で撮影した4枚を展示した。
▲ 沼田淳子さん(水戸)の展示のテーマは、「さがしもの」。色彩豊かな風景写真を並べ、「自分探しで迷ったら、感動をたどると、その先に答えがある」との思いを込めた。
▲ 招待写真家の1人、小澤通男さん(75、鹿嶋)は、鹿島神宮の伝統行事を撮影した37点を展示。同神宮の総代の1人で、自分の視点で神事を記録している。