大海原へ誘う最新シミュレーター 茨城県立海洋高校(茨城・ひたちなか市)
デモ操作で、間もなく接岸の場面。ディスプレーにさんふらわあ号が見える

茨城再見聞

 大型船の船長を目指す生徒などが学ぶ県立海洋高(ひたちなか市和田町)にこのほど、海上保安大の学生や、プロの水先人(船舶パイロット)も使用する操船シミュレーター(模擬実験機)が導入された。

 同校で開かれたシミュレーターの「完成披露会」では、地域の教育関係者など大勢が見守る中、同校海洋技術科の3年生がデモ操作をした。

 シミュレーターは2つあり、メインのシミュレーターはディスプレー3台、レーダー、電子海図、操船コンソールで構成。操る船も、操る場所(海)も自由に設定できて、完成披露会で生徒が操作した船は、同校の実習船「鹿島丸」。場所は大洗港だった。

 気象条件や波の状況も細かに設定できるが、この日はおだやかな海という設定。それでも、接岸の際には、緊張が走り、甲板に立っている設定の担当教諭と、電話で状況を伝え合いながら、無事に終えると拍手が起きた。

 デモ操作した1人の安渚咲(なぎさ)さんは、本物の鹿島丸の操船経験もある。「リアルすぎてゲームのように気楽にはできない。このシミュレーターで経験を積める後輩がうらやましい」と話した。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう