40歳以上の給食体験会 女性農業士が年配者の声を受けて企画(茨城・行方)
給食当番をイメージしたエプロンで配膳

 市内の40歳以上の人を対象に、懐かしい学校給食を楽しんでもらおうという体験会がこのほど、行方市麻生の麻生公民館前広場で初めて開かれ、33人が地元の野菜をふんだんに使った3品を味わった。

 企画したのは、県女性農業士会行方支部ポプリの会(小沼智子会長)。きっかけは、メンバーの1人が、「給食を食べたことがない」と話す年配者の声を聞いたこと。主に子どもたちに、食と農業の大切さを伝える活動を行っている同会。今回は大人を対象に、給食の楽しさや懐かしさを感じてもらう体験会を開くことにした。

 メニューは、市内の学校給食センターのメニューをもとにアレンジしたもので、「行方米豚」の豚肉入りの「カレー南蛮」、JAなめがたしおさいみず菜部会の水菜を使った「チャプチェ」、サツマイモたっぷりの「からしマヨ合え」。カレー南蛮にはソフトめんをつけた。飲み物は、牛乳と、牛乳に溶かす調味料「ミルメーク」にした。

 食器は同センターから借り、食材は、市の「なめがたブランド戦略会議」から提供を受けた。

 会場では、会のメンバーが、給食当番をイメージしたそろいのエプロン姿で配膳=写真。「おかわりもあるよ」などと声をかけ、参加した人たちと、「懐かしいよね」などと笑い合った。

 市内の藤崎泰助さん(90)は、「子ども時代には給食はなかった。どれもおいしく、屋外でにぎやかに食べられた」と喜んでいた。

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