品質の高さで知られる大子町産の「大子漆」の保存と、採取技術の継承などに取り組む同町の大子漆保存会(仁平良廣会長)がこのほど、同町立南中学校の生徒らに、特別授業を行った。
併設する県立大子支援学校の生徒を合わせた35人が耳を傾けた。
授業では、世界に通用する品質でありながら、後継者問題を抱えていることなどを解説。人間国宝で、日本文化財漆協会会長の増村紀一郎さんの講演も行われた。増村さんの作品と、漆を採取する道具の展示も行われた。
南中3年の益子翔伍さん(15)は、「身近にある漆が世界に通用する品質と知り、誇らしく思った」と話していた。