開花宣言といって真っ先に思い浮かぶのは桜の花だが、水戸市金町の水戸地方気象台では、そのほか18種目の植物を観測し、ホームページ(HP)で発表するなどしている。
観測している種目は、ツバキ、ウメ、スイセン、タンポポ、イチョウ、ヤマツツジ、クリ、アジサイ、ススキなど。観測するのは、種目によって「開花」や「発芽」「紅(黄)葉」がある。
HPには、昨年の開花日と、平年の開花日、これまでのもっとも早かった日と遅かった日が掲載されている。
観測は、季節の遅れ進みや気候の違いなど、総合的な気象状況の推移を知ることが目的。観測する種目は地域の気象台によって少しずつ異なり、クリの開花を観測しているのは現在では全国で水戸のみという。
鳥やチョウ、セミなど17種目の「初見」や「初鳴」の日を観測する「動物の観測」も行っている。観測の目的は植物と同じで、種目は、ヒバリ、ウグイス、モンシロチョウ、セミはニイニイゼミやアブラゼミ、ミンミンゼミなど。今年のウグイスの初鳴は3月13日で、昨年より6日早かった。
「季節を楽しむきっかけにもなれば」と、同気象台の寺沢純二さん。
水戸地方気象台のHPはhttps://www.jma-net.go.jp/mito/