笠間市笠間の「かさま歴史交流館井筒屋」は、かつての同市の風情を伝える芸者の歌声を収めた音楽を、ＢＧＭとして使っている。
歌は、「笠間音頭」「笠間小唄」など、大正から昭和期にかけて作られた全６曲。日本を代表する詩人、北原白秋が作詞した歌もある。歌詞には、佐白山や笠間稲荷神社など、同市の名所が歌われている。
同館の利用者から、「同市ゆかりの歌の音源はないか」と問い合わせがあったことが始まり。１９６１年創業の地元旅館「割烹旅館城山」の新名喜久夫社長に相談したところ、元芸者の３人から、カセットテープ６本が提供された。
同交流館館長の梅原尚美さん（６１）は、「当時の光景を思い浮かべながら、聞いてみて」と話している。
音楽は、ＣＤに再収録して、笠間図書館に寄贈。同館は、貸し出しも行っている。
