高萩市安良川の利光工務店の休憩時間は近頃、ツバメの話題で持ちきり。2階にある事務所へ続く屋根付きの屋外階段を中心に、建屋全体に10個余りのツバメの巣がある。多くは、2回目のひながふ化して、成育中だ。
30年前から巣が作られるようになった。当初は1個だったがどんどん増えた。ツバメたちが出て行った後も、巣をそのままで残しているため、世代を超えて使われている。同社の影山嘉一さん(52)は、「仕事柄、家(巣)造りの大変さは身に染みている」と笑う。
先日は、同社の献身ぶりが日本野鳥の会の目にとまり、感謝状が贈られた。