野ブドウ茶で健康に 岩間さんが製造販売(茨城・常陸太田)
野ブドウのツルを持つ岩間さん

 常陸太田市棚谷町の岩間和男さん(81)は、山などに自生する野ブドウが原料の野ブドウ茶を製造し、道の駅ひたちおおたや、近隣の農産物直売所などに出荷している。

 野ブドウは、薬効があると古くから伝えられ、茶の原料などとして、県北の一部や東北地方などで使われてきたという。

 岩間さんによると、同市周辺では別名で馬ブドウとも呼ばれるという。いわれは、「足腰が立たなくなった馬に食べさせたところ、すぐに元気になったこと」だという。

 岩間さんは、野ブドウ茶作りを始めて約5年。当初は個人的なものだったが、知人に飲ませたところ好評だったことを受けて、挿し木で木を増やして、出荷するようになった。

 茶にするのは葉と細枝と実。収穫した後、乾燥させて、小さく砕く。製品は、1回分(10㌘)づつ個包装にしていて、10袋入り。やかんなどで5分ほど煮出せば完成だ。

 多い月には100個ほど出荷し、昨年は品切れになったという。県外からの注文も入る。

 「利益はわずかだけれど、みんなが健康になってもらえればうれしい」と笑顔の岩間さん。

 10回分入りで1000円。岩間さん☎︎090・5191・1218。

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