おはやしで民話を表現 瓜連おはやし保存会(茨城・那珂)
演奏に合わせて民話の内容を表現した

 那珂市の「瓜連おはやし保存会」がこのほど、同市静の静神社で演奏会を開き、同神社ゆかりの民話「4匹のきつね」を表現したユニークなおはやしを披露した。

 同おはやしは、昨年から披露を始めた新作。

 同民話は、4匹のきょうだいキツネが主人公。名前はそれぞれ、源太郎、甚二郎、紋三郎、四郎介。同神社の森に住んでいたという。4匹は、キツネの仲間の中に人間を困らせているものがいると知り、罪ほろぼしに荒れ地を開拓し、その活躍が同市の基礎を作ったという。

 おはやしは、同会の木内一明さん(73)が、民話の内容に合わせて作曲した3曲。演奏に合わせて、キツネの面を付けたメンバー4人が、踊ったり、アドリブで会話をしたりしながら4匹の様子をにぎやかに表現した。

 同会は、地元のおはやしを残そうと結成して39年。民話のおはやしは、地元の町おこしに取り組んでいる「瓜連地区まちづくり委員会」からの依頼で製作した。「民話のおはやしが、地域の町おこしにつながったらうれしい。大事に演奏していきたい」と、会長
の川上正廣さん(74)。

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