茨城町出身の映画監督、篠原利恵さん(34)の初監督作品「裏ゾッキ ひとつの映画に寄せ集まった人々の、500日の記録」が、県内の2つの映画館で上映される。同作は、俳優の竹中直人さん、山田孝之さん、齊藤工さんが共同監督した映画「ゾッキ」の制作風景などを撮影したドキュメンタリー。
「撮影現場に加えて、映画誘致で町おこしをと活動を続けてきたロケ地の市民の姿も追った。魅力たっぷりの登場人物の奮闘記になった」と、篠原さん。
「ゾッキ」は、愛知県蒲郡(がまごおり)市をロケ地に、漫画家の大橋裕之さんの短編集を実写化したヒューマンコメディー。
篠原さんは、早稲田大学を卒業後、一橋大学大学院で文化人類学を専攻。現在はテレビ番組制作プロダクション「テレビマンユニオン」に所属している。
「映画という文化の、中心にいる人から端っこにいる人々までを描いた。今を生きる皆さんにとって、映画やエンターテインメントとはどんなものなのか、それぞれに感じてもらえたら」と、篠原さん。
上映は、笠間市赤坂の笠間ショッピングセンターポレポレシティ内のポレポレホール(☎︎0296・70・1753)で6月18日からを予定。日立市東滑川町のシーマークスクエア内シネマサンライズ(☎︎0294・32・5805)では、7月9~15日に上映予定。どちらも、「ゾッキ」の上映も予定している。