路線バスで霞ケ浦の旅を フリーペーパー「リアンヴィル」が提案(茨城・行方市)
冊子を持つ横田さん(右)と、田野中裕美子さん。同編集室は仲間を募集中

  行方市が拠点のフリーペーパー「Lien Ville(リアンヴィル)」の最新号は、地元を代表する観光スポット、霞ケ浦周辺のバス路線マップを掲載した労作。

 主に東京から、公共交通機関を使用する観光客を呼び込もうというのが狙いで、市役所やバス会社を訪ねるなどしてまとめた。

 マップは、横84・1cm、縦118・9cmの特大サイズ。JR常磐線の牛久~羽鳥駅各駅から、霞ケ浦方面に向かうバス路線を紹介。鹿行地域に加えて、稲敷、かすみがうら、石岡、小美玉市の一部のバス路線も掲載した。

 企画のきっかけは、編集メンバーが、霞ヶ浦、北浦が織りなす風景に魅せられていること。編集長の横田照実さんは、静岡県出身で、結婚を機に行方市に来た。「大地と湖のある雄大な景色は、北海道とこの茨城だけ」と、胸を張る。

 ただ、豊かな車社会で、観光や公共交通機関への関心が低いことも感じているという。鹿島神宮や鹿島灘、筑波山などが公共交通でつながり、誰もが行き来できる街になればと考えていて、バス路線マップには、「まずは現状を伝えたい」との思いも込めたという。

 最新号には、霞ケ浦周辺のグルメや歴史スポットも紹介。冊子を県外などにも広く届けたいと、インターネット上で資金を集める「クラウドファンディング」にも挑戦中している。クラウドファンディングのサイト「キャンプファイヤー」で、「路線バスの旅@霞ヶ浦」で検索できる。問い合わせは、りあん編集室☎0291・32・8222へ。

 

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