映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」のロケ地になった美浦村大山の鹿島海軍航空隊跡と周辺を、さまざまな演出つきで巡る日帰りツアーが始まった。同映画は2023年公開。米アカデミー賞視覚効果賞を受賞するなど海外からも注目を浴びた。
主催は、県観光物産協会。外国人観光客の参加も期待されている。
同映画は、終戦直後の日本が舞台。同跡地には、戦争当時の雰囲気を残す建物が多く残ることから、ロケ地に選ばれた。
発着地点のJR土浦駅で参加者を迎えるのは、ゴジラのラッピングが施された水陸両用バス。そのバスでまずは、霞ケ浦を遊覧。湖に浮かんだバスは、離れてみると、ネス湖のネッシーさながらにゴジラが湖面から顔を出しているように見える。
同跡地の軽油庫では、映画のイメージを生かした短編映像を上映。立体映像技術も駆使して、映画に登場する作戦本部にいる感覚にさせた。
ほかにも、模型、小道具、歴代ゴジラのポスターの展示などで参加者を楽しませる。
参加したひたちなか市在住のベトナム人のホーキム・ゴック・カムトゥさん(43)は、「どの場面もワクワクが止まらなかった。映画も見てみたい」と話した。
参加費2万円(特製レインコート付き)、5000円のコースもある。
ツアーは12月22日まで。期間中、週末と祝日、一部金曜に運行する。同協会029・226・3800。