白ヘビにまつわる言い伝えが残る高萩市安良川の高萩八幡宮(鈴木重穂宮司)で、巳(み)年に合わせた白ヘビのご朱印の授与が行われている。
書は、同市の書家、鈴木赫鳳(かくほう)さんが揮ごう。絵は、同市出身の服飾デザイナーの概念ヘッズさんが描いた。絵は、朝日を背景に、同神社を象徴する川津桜と境内を吹き流れる風を力強い筆致で描いたもの。
言い伝えは、同神社のご神木「爺(じい)杉」に関連するもの。爺杉は本殿の左にあり、高さ約35メートル、幹回り約10メートル。幹にからまったつるがヘビのように見えることから発展して、爺杉の回りを「息を止めて3周すると、白ヘビが現れて願い事をかなえてくれる」といわれるようになった。
現在は根本近くに立ち入ることはできないが、白ヘビの石像が設置され、周回を促す飛び石が備えられている。
同神社禰宜(ねぎ)の鈴木誠人さん(29)は、「白ヘビの伝説は、地元でも知る人が少ない。限定のご朱印が、高萩に人の流れができるきっかけになれば」と話している。
巳年にあわせたご朱印の授与は、2025年の1年間のみだが、ほかにも白ヘビにまつわるご朱印がある。