ひたちなか市和田町の鷹房(たかふさ)稲荷神社にこのほど、75年ぶりに、ご神体が戻された。
同神社は、地域の船主たちが、漁の安全と大漁を祈願して、1924年に建立した。ご神体は、47年の那珂湊大火の際、地元住民が、延焼を避けようと持ち出したのをきっかけに、行方が分からなくなっていた。昨年、偶然見つかった。
ご神体の発見を機に、地域の気持ちが高まり、神社の改修工事が行われた。改修工事の取りまとめ役として、地域に寄付を呼びかけるなどした近所の深作光勇さん(73)は、「多くの善意に感謝しています」と話している。