
本県を流れる久慈川や那珂川は、落ちアユのシーズンを迎えている。
落ちアユは、1年で生涯を終えるアユが成長しきった段階。脂が乗り、味わいが深まる。
久慈川と那珂川の天然もののアユで来館者をもてなす常陸大宮市小貫のホテル「鮎亭」の料理は、自然とこの時期限定の魅力を加えることになる。
同館の数あるアユ料理のなかでもおすすめなのが、アユの釜飯「鮎釜飯定食」(1980円)。53年前の創業当時からのメニューだ。「1匹を丸ごと使うため、落ちアユのおいしさを、すべて楽しめる」と同ホテルの若旦那、椎名紀仁さん(31)。アユはグリルで焦げ目をつけてから炊きあげる。香りと食感のためという。
鮎釜飯定食の提供はランチタイムのみ。炊きあがるまでに約30分かかる。予約も可能。不定休。同ホテル☎0120・174・809。