水戸市五軒町の水戸芸術館広場で先月、ミシンを搭載した自動車「ミシンカー」による公開制作が行われ、来館者らの注目を集めた。
ミシンカーは、四輪駆動車の後部座席を取り払ってミシンを乗せたもの。ミシンは、車に乗せたソーラーパネルの電気で、実際に稼働する。東京芸術大学大学院美術研究科在学中のアーティスト徳本萌子さん(28)が、オリジナルカーの制作者との共同で制作した。
ミシンカーを制作したのは、従来のミシンのイメージを変えたいという願いからだという。「活動的、行動的でジェンダーレスな印象を持ってもらえたら」と徳本さん。
公開制作では、「ミシンカーと夜の鉢植え」をテーマに、暗闇で光る糸などを使って葉っぱを縫った。参加者による共同制作も実施し、参加者と徳本さんの作品は来年1月30日まで、同館1階のコーヒーラウンジに展示している。1月29、30日にも同館で、徳本さんのワークショップ「光の糸で葉っぱと古紙を縫う」が開かれる。申し込みは同館ホームページへ。