高萩市高萩の市立図書館でこのほど、「大人のための朗読会」が初めて開かれ、約20人が楽しんだ。
同館では、子ども対象に絵本を読み聞かせする「おはなし会」の開催は恒例だが、中高年の利用者から、「大人対象のイベントも企画してほしい」との声があったことから企画した。
朗読したのは、あべ美佳さん著の小説「幸せの黄色いバス 東京バスガール物語」(PHP研究所)。読み手を務めたのは、市内の朗読グループ「ちーむ・ウッドペッカー」の3人。3人は小説の一部を抜粋して、バスガイドや乗客など登場人物の役柄に合わせた声で朗読するなどした。
参加した市内の安齋彩子さんは、「朗読はラジオ劇のようで驚いた。内容もすてきで、温かい気持ちになった」と笑顔。
朗読したグループ代表の渡辺香さんは、「学童保育やシルバー施設以外での発表は初めてで緊張したが、読み手と聴き手が一緒になった朗読世界をつくれた」と話していた。
なお、同朗読会は今後、毎月第2土曜の午前10時半~11時に開く。朗読は、市内の6グループが交代で担当する。参加は無料。