高萩市安良川の鈴木智信さん(74)は、新聞紙、ペットボトル、即席麺のカップなどの身近なものを楽器代わりにして、演奏活動を楽しんでいる。
演奏は、鼻笛という楽器の仕組みと、演奏技術を転用したもの。鼻笛は、木、プラスチック、陶などで作られた手のひらサイズの楽器。手に乗せて鼻を覆い、鼻息で音を出す。
鈴木さんも、初めは市販品の鼻笛を演奏していた。時間を経ると、物足りなさを感じて、まずは陶器で自作。やがて、ペットボトルなどに発展していった。「新聞紙を鳴らせたから、今はダイコンやナスの皮に挑戦中」と鈴木さん。
先日は、同市島名の通所型介護事業所「デイサービス山の湯別館」を慰問し、童謡や、正月のメロディーを披露した。
演奏を聴いた同施設利用者の中出良子さん(90)は、「始めは口笛かと疑ってしまった。聴いたことのない優しい音色に、感動しました」と話していた。
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