焼き芋がおしゃれに変身 箕輪さんのさつまいもグラタン(茨城・行方)
箕輪さんの「さつまいもグラタン」。焼き芋の甘みがホワイトソースに溶け合う

 行方市島並のサツマイモ農家の箕輪玲子さん(47)宅の食卓に、今の季節によく登場するのは、「さつまいもグラタン」。焼き芋にしたサツマイモがメインのグラタンだ。

 「市販の焼き芋を使ってもいい。おやつとして食べている焼き芋が、夕飯の一品になりますよ」

 作り方は簡単だ。

①サツマイモをオーブントースターで焼いて焼き芋を作る。焼く時間の目安は、直径5㌢以下のサツマイモなら約30~40分
②焼き芋ができたら、皮をむいて、厚めの輪切りにする
③ブロッコリーとニンジンを、適当な大きさに切ってゆでる。エリンギ、ベーコンを食べやすい大きさに切る
④グラタン皿に焼き芋の輪切りを並べ、野菜とベーコンをのせる
⑤市販のホワイトソースをのせて、とろけるチーズをかける
⑥オーブントースターで10分程度焼く。

 野菜は、ブロッコリーとニンジンにこだわらず、冷蔵庫にあるものでいい。「彩りよくのせれば、パーティーメニューにもなります」。野菜はゆでるのが面倒であれば、レンジで温めてもいい。ソースは手作りしても、マヨネーズで代用してもおいしいという。

 さつまいもグラタンを考案したきっかけは、県外の人から、「大きくて太い焼き芋が好きだが、1本は食べ切れず、余らせてしまう」との声を聞いたこと。サツマイモ農家に生まれて47年。深い芋愛に加えて、料理コンテストで入賞した腕を持つ箕輪さんは、「最後までおいしく食べてもらえる方法はないかと、考えました」。さつまいもグラタンは、長男の有真君(4)も大好きな料理だ。

 

サツマイモを持つ箕輪さん「行方産のおいしいサツマイモを、たくさん食べて」と、箕輪さん

 

 箕輪さんは、夫の美佐男さん(49)と共に、JAなめがたしおさいのブランド品種「紅優甘(べにゆうか)」をはじめ5品種を栽培している。11月からは、収穫後に貯蔵して、糖分を高めたサツマイモが出回る時期という。「品種によって味わいはそれぞれ。焼き芋をもっと楽しんで」

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