町初の郷土史研究集 有志が編さん 第1号完売間近
「大洗の本」は、町の図書室などにも寄贈した

 大洗町の郷土史を研究する会「大洗博覧会2020実行委員会」が、今年5月に発行した冊子「大洗の本第1号」(76㌻ )は、同町初の郷土歴史研究集。初版の350冊はすぐに完売し、増刷した100冊も残り少なくなった。同会は今後も発行を重ねたいとしている。

 内容は、7章立て。近現代の土器窯「ボチヤ大森窯跡」や、大正時代に同町から鉾田まで走っていた「鹿島軌道」などについてまとめている。表紙のイラストは、メンバーの小野瀬敦子さんが描いたもの。町を代表する名所の神磯の鳥居を描いた。

 冊子の製作は、昨年5月、メンバーが地域資料を持ち寄って開いた展示会がきっかけ。今年5月にも開催を予定し、展示だけではなく、展示物に資料もつけようと、同冊子を作る準備をスタート。新型コロナの影響で展示会は中止になったが、冊子は発行した。

 メンバーは30~50代が中心。「郷土史の世界では若手たち。令和の視点で、町の歴史を検証したい」と、同会の蓼沼香未由(かみゆ)さん(47)。今後は、町の古老の話の聞き取りなども行いたいと意欲的だ。

 冊子は1000円。同町磯浜町の江口又新堂(☎︎029・267・3033)で販売している。

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