古墳、消防・・・ 多彩な内容で発行 地元13人寄稿「大洗の本第2号」
「町の歴史を知るのは楽しい」と江口さん

 大洗町の郷土史を研究する会「大洗博覧会2021実行委員会」はこのほど、2冊目となる郷土研究誌「大洗の本第2号」(204㌻)を発行した。町内を中心にした13人による13の論考やエッセイが楽しめる。

 内容は、町内の古墳群、戦前期の消防についてや、江戸時代に創業した酒造店「古川酒造店」の歴史を子孫が調べたものなど。

 同冊子を販売している同町磯浜町の老舗書店「江口又新堂(ゆうしんどう)」の江口文子さん(65)も執筆者の1人。江口さんは、「石尊宮と涅槃仏像」というテーマで文章を寄せた。

 調査のきっかけは、同町などを舞台にしたアニメ「ガールズ&パンツァー」のファンから、「あれは何?」と聞かれたこと。「少しの内容でも、冊子に収録しておくことで、次に興味を持った人の手がかりになる」と江口さん。

 表紙のイラストは、メンバーの小野瀬敦子さんが制作。町の名所の一つ、大洗マリンタワーを望む春の風景を描いた。

 1冊1500円。希望者には郵送している(送料、振り込み手数料は別途必要)。問い合わせは、同店(☎︎029・267・3033、不定休)へ。

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