茨城大学図書館のホームページで公開している動画「昔話で学ぶ茨城弁」は、方言で語る昔話を楽しみながら、茨城弁について学ぼうという図書館土曜アカデミーのミニ講座。
現在公開している第1回では、利根川にまつわる昔話「河童とっくり」を題材に、茨城弁の「ぺ」や「べ」にしぼって解説している。
動画の前半は、語り手が河童とっくりを茨城弁で紹介する映像を流し、後半では、話に登場した「ぺ」や「べ」の使われ方や由来に注目し、「ぺ」や「べ」一つにも、さまざまな規則があることを紹介している。
動画を制作したのは、同大学人文社会科学部教授の杉本妙子さん。杉本さんは、10年ほど前から茨城の方言に注目していて、2016年から19年には、地域に伝わる昔話を地域のことばで語って聞く会「聞いてみっぺ・語ってみっぺ・方言昔話」を同図書館で開催。授業では、読み札に方言を盛り込んだかるた「茨城方言かるた」の制作なども行っている。
杉本さんは群馬県出身。北関東の方言は似ているが、文末表現などに違いがあるという。「方言は、その地域の暮らしが反映されている、地域ならではの宝物。少しでも興味を持つきっかけになったら」と、杉本さん。
なお、動画は全3回の制作を予定している
同図書館ホームページは、こちら。