男体山の山開き神事「開山祭」が3日、大子町西金の登山口近くの弘法堂で開かれ、地元住民や登山客など約30人が参加、一年の登山の安全を祈願した。山周辺の環境整備をしている地元の西金保勝会と、同町観光協会が開いているもので、38回目。町内にある関戸神社宮司の菊池秀子さんが、同山の四季の魅力を盛り込んだ祝詞を読み上げた=写真。
同山は標高654㍍。奇岩や怪石がつくりだす山で、多くの登山コースがある。山頂からの眺望は素晴らしく、快晴の日には太平洋や富士山も望める。
登山客の1人、同町の飯村昭夫さん(85)は、男体山には年に4、5回、健脚コースから登っているといい、「岩と雑木のバランスがよく、歩いていて楽しい」と笑顔。
弘法堂は、周辺の樹木がこのほど伐採され、男体山の姿がよく見えるようになった。西金保勝会会長の高村明彦さんは、「春の芽吹きの時期は、日一日と景色が変わる。眺めて、登って楽しんで」とPRした。