「聖夜」の花言葉を持つことなどから、クリスマスシーズンを彩る植物として人気のポインセチアの出荷作業が、鉾田市大和田の大久保花園で続いている。
同園は例年、首都圏や関西方面へ、鉢植えのポインセチア約2万鉢を出荷する。
取り扱い品種は、赤や乳白色に色づく代表的なものから、ピンクや黄色に染まるものを含む10種類ほど。大型のものでは、小売価格が1万円を超えるものもあるという。同園の大久保三男さん(62)は、「きっと、おしゃれな街角に飾られるんだよ。うれしいような照れくさいような」と笑う。
同園は、ポインセチアの栽培を始めて30年ほど。地域の同業者らとの連携の中で、栽培方法や、仕立て方にも工夫を凝らしている。昨年の県鉢物品評会では、大久保さんが育てたポインセチアのリース形の鉢植えが、最高の知事賞に輝いた。
ポインセチアの出荷は今月中旬まで続き、その後は、来年の母の日に向けた鉢植えのアジサイの栽培が始まる。「季節ごとに美しい植物に囲まれていられるのは、幸せなことだよ」と大久保さん。