映画看板絵師として活躍し、7月に78歳で亡くなった水戸市の大下武夫さんの作品展「スクリーンの仲間たち」が、水戸駅ビルエクセル本館6階の特設会場で開かれている。10月31日まで。
展示は、石原裕次郎、高倉健、渡哲也、アラン・ドロン、オードリー・ヘプバーンなど、銀幕を彩った国内外のスターたちの肖像画約50点(期間中、展示作品を入れ替える場合あり)。
肖像画は、大下さんが担当した映画看板の人物だけを抜き出して、小さい板に描き直したもので、仕事の合間に趣味で描きためたもの。映画「トラック野郎」の看板1点も展示している。
最大時は市内の映画館11館の看板を担当、仕事は深夜に及ぶ日も多かったが、「描くことが楽しくて仕方なかった」と話していた大下さん。70歳で引退した後も、毎日絵を描き、亡くなる少し前まで、カラーサインペンを持っていたという。
同店では2年前にも大下さんの作品展を開催。駅ビルでの展示は「多くの人に絵を見てもらえる」と大下さんが喜んでいたことから、今回も企画した。入場無料。