江戸時代に京都で活躍した画家、伊藤若冲(じゃくちゅう)の作品をはじめ、日本美術の名品を紹介する展覧会「若冲と京(みやこ)の美術 京都 細見コレクションの精華」が4月23日から、水戸市千波町の県近代美術館で開かれる。
京都・細見美術館から
京都にある細見美術館の所蔵品から、約90点を展示する。同館は、古美術を中心にした日本美術のコレクションで国内外に知られている。所蔵品は、実業家で、茶人としても知られた故・細見良さんから、現在館長を務める細見良行さんまで細見家三代で収集したもの。
若冲は、ユニークな画面構成と緻密な描写で知られ、近年、高い評価を得ている。細見家は、早くから若冲の作品に着目して収集を続けてきた。
若冲の作品は、貴重な初期作品「雪中雄鶏図」「糸瓜群虫図」など、画業を一望できる16点。ほかに、室町時代の絵巻や、桃山・江戸時代の風俗画、茶の湯釜など、重要文化財2点を含む美術品を展示する。5月15日までを前期、同17日からを後期として、作品の一部展示替えを行う。
会期は6月12日まで。入場料一般1210円、70歳以上600円など。月曜休館(5月2日は開館)。同館ホームページで、「日時指定WEB( ウェブ)整理券」(無料)を取得した人が優先的に入場できる。同館☎︎029・243・5111。
同館ホームページは、こちら。