鉾田市徳宿の飯島浩さん(58)のハウスで栽培されているのは、冬のごちそうの鍋に欠かせない食材のミズナ。ミズナの収穫と出荷は通年で行われるが、冬の出荷量は、普段の倍近くなるという。しかし、飯島さんは、「昔は人海戦術で大変だったけれど、最近は機械化が進んで助かるよ」と、それほど慌てる様子はない。
本県は、ミズナの生産量日本一。同市を含む霞ケ浦、北浦周辺は、産地として全国に知られている。遠くは大阪まで出荷される。
飯島さんは、JAほこた園芸部会水菜部長。15年ほど前、メロン栽培からミズナに転向した。約1500平方mの畑でハウス栽培を行っている。
技術の進歩は生産者だけでなく、消費者にも恩恵があるという。その一つが、ミズナを包む専用袋が格段に良くなったこと。「すでに一般的になったけれど、出てきたときは驚いた。産地の鮮度が店頭でも保たれるから。おいしくなったミズナをもっと食べてほしい」