情熱注いだ純白のラン展 水戸市植物公園(茨城・水戸市)
純白の花は、スポットライトを浴びたかのように輝いている

茨城再見聞

 水戸徳川家第14代当主、徳川圀斉(くになり)氏が交配した洋ランを展示する「水戸徳川家の蘭」が、水戸市小吹町の市植物公園で開かれている。1月26日まで。
 展示は、約15品種約30鉢。高さは約20~30センチのものが中心。
 圀斉氏は、洋ラン「パフィオペディルム」の育種家だった。特に白い花を愛し、白さを追い求めて交配に取り組んだ。
 展示品種の「マユミ‘カンスイ’」や「スワンゴールド‘カントク’」も透き通るような白い花を咲かせる。本県の県境に立つ八溝山から名付けた「ヤミゾ」など、本県にちなんだ名前のものもある。
 圀斉氏のパフィオペディルムへの思いや、年間の栽培記録の一部も紹介するパネル展示もある。
 同園は、圀斉氏が育て継いだパフィオペディルムの栽培管理を、2001年から引き継いだ。圀斉氏の栽培への情熱にもふれてもらおうと、例年開花時期に合わせて期間限定で公開している。「品種それぞれに、違いが魅力がある。じっくりのぞき込んで、見てもらえたら」と、同園の宮内元子さん。
 月曜休館。同園☎029・243・9311。

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