水戸市、ひたちなか市、大洗町の個人が所蔵する著名作家の作品を展示する展覧会「この街にあった著名人・有名作家の小品展」が7月10日から、ひたちなか市湊中央のギャラリー空で開かれる。芸術文化に造詣の深い市民有志の組織「みんなの手」が企画。
展示作品は、日本画、書、随筆原稿、陶磁器、書簡など30点。日本画は、小川芋銭、冨田渓仙、川合玉堂などの作品、随筆原稿は、鏑木清方のものなど。
実行委員で古美術品を収集する宮尾勝美さん(77)は、「コレクターは、所蔵品を公開したがらない傾向にあるため、これだけの作品が一堂にそろう機会は貴重」と話す。磯節道場を主宰する谷井法童さん(89)は、「かつての那珂湊地区は文化人が多い場所だった。作品を公開することで、文化の風を呼び戻したい」と期待を寄せる。
会期は7月21日までで、時間は午前10時半~午後5時半。混雑時は入場制限を行う。同ギャラリー☎︎029・263・5877。