水戸市宮町の川又書店エクセル店にこのほど、県立水戸一高付属中学校図書委員会のコーナーが設けられた。委員たちが、自分たちで選んだ本を並べ、それぞれの魅力を、自分たちの“言葉”で紹介している。
本は、自分たちで決めた3つのテーマに沿って選んだ。3つは、「教科書に載っていた本、教科書に載るべき本」「心に刺さる本」「絵本」。
コーナーには、1テーマごとに5冊を、ランキング形式で並べた。それぞれの本に添えた「POP(ポップ)」(本の紹介カード)には、「大人にこそ読んでほしい」「すべての謎が解けた時、あなたはきっと泣いている」などのメッセージが並ぶ。
担当したのは、1~3年生の7人。テーマは、「子どもから大人まで楽しめるコーナーに」との思いをこめて決めた。ランキングは全校生徒からアンケートをとって作った。ポップはすべて、本を読んで製作した。
同コーナーの設置は、同書店と県内の高校図書館とのコラボ企画。2019年から行っている。これまでに市内を中心にした11校が参加した。
同校2年の河野真之君(13)は、「自作の折り紙作品を使って棚を彩った」と、得意顔。同校3年の柳姫花さん(15)は、「今の中学生の心には、どんな本が響くのか、いろいろな年代の人に興味を持ってもらえたらうれしい」と、話していた。
展示は9月上旬まで。その後は、水戸葵陵高校が展示を担当する予定。