1945年6月に、百里基地から飛び立ったゼロ戦が墜落した茨城町常井の山林でこのほど、搭乗員らを弔う慰霊祭が行われた。
墜落したのは、米軍機との空中戦で被弾したため。2009年には、有志により、墜落地点に石碑が建てられた。
慰霊祭は、今回で15回目。常井地区が主体で実施している。
今回は、地元住民や、亡くなった搭乗員の後輩にあたる元飛行予科練習生など約20人が参加。ラッパ隊が吹奏する中、玉串を手向けるなどした。
また、近くに埋葬されていた遺骨が、亡くなった搭乗員のものだと確認されて、遺族の元に戻ったという報告も行われた。
同区区長の雨谷功清さん(69)は「今年は終戦77年目にあたる。子どもたちにここで亡くなった大先輩のことを伝え、平和について考えていきたい」と話していた。