霞ケ浦周辺のハス田で新レンコンの収穫が始まった。栽培歴50年。行方市天掛の菅谷光弘さん(69)は、「この時期は、暑さとの戦いだよ」と汗をぬぐった。
胸まではハス田につかるが、水と体の間は、分厚い胴長が遮る。炎天下である上に、ハス田の水面からの照り返しが加わる。
胴長の中はいつも、汗でびっしょり。頭や顔からも汗が滝のよう。「それでも、待ってくれる人がいるから。おいしいの一言が、何よりの対価」と菅谷さん。
新レンコンは白くてやわらかい。シャキシャキとした歯ごたえも特徴。菅谷さんの妻の政枝さん(67)は、「油との相性が良く、油いためや、素揚げで素材のおいしさを味わって」と話していた。
本県は、日本一のレンコンの産地で、霞ケ浦と北浦一帯が主要な産地。