北茨城市関本町関本中の荒木修さん(74)の水田跡地でこの春、子ヤギ11匹が生まれた。
子ヤギたちは、体長80㌢ほどに成長。水田跡地に伸び始めた草を食べたり、母ヤギに甘えたり、子ヤギ同士で頭を押し合って力比べしたりして、元気に過ごしている。
水田跡地は、県道27号に面していて目立つため、「荒木さんのヤギ牧場」と呼ぶ人もいる。最近は、子ヤギ目当ての見学者も多いという。
荒木さんは、ヤギの飼育を始めて10年ほど。「ヤギに雑草を食べてもらうのが狙いだったけど、情が移っちゃってね」と荒木さん。飼育環境を整備していくと、毎春、子ヤギが生まれるようになり、県内各地に里子に出すなどしている。
ヤギ乳の採取も始めて、求められて譲ることもあるという。「この辺りの年配者には、ヤギ乳で育ったという人も多いんだよ」と荒木さん。
オスの子ヤギは、飼育環境を整備できる希望者には譲る考えだという。「ペットのように簡単には飼えないよ。愛情をもって世話してくれる人にお譲りしたい」と荒木さん。
荒木さん☎︎090・9003・5929。