水戸市三の丸の弘道館は、江戸時代後期の思想家、吉田松陰の自筆漢詩を、あす17日から特別公開する。会場は至善堂二の間・三の間。19日まで。
吉田松陰は、東北遊学中の約1か月間、水戸藩士永井政介宅に滞在し、水戸の青年有志と交流した。
特別公開は、永井政介の子孫から新たに自筆漢詩「吉田松陰自筆漢詩(有憶長井順正)」が寄託されたことを記念したもの。滞在中は、特に永井の長男・芳之介と意気投合したという。「吉田松陰自筆漢詩(有憶長井順正)」は、松陰が芳之介との出会いを振り返り、互いの友情を記したもの。松陰が水戸を発つ際に芳之介に宛てた漢詩と、関連資料も展示する。公開期間中の午前10時と午後2時から、約40分間の展示解説も行われる。
午前9時~午後4時半。同館☎︎029・231・4725。