磨いた技術で階段作り 県立鹿島産業技術専門学院の10人(茨城・鹿嶋)
乗降ステップを制作している2年生と、講師の瀧山正文さん(中央)

 鹿嶋市にある職業訓練校、県立鹿島産業技術専門学院の生徒が、鹿島臨海鉄道の神栖駅で使う乗降ステップの製作に励んでいる。海沿いの駅のため、海風で錆びないようにと、階段も手すりもすべてアルミ製。「長く、安全に使ってもらえるものに」と、生徒たち。

 階段が7段あり、手すり付きで、高さ約2㍍、幅約1㍍。製作は、同鉄道が、沿線との地域連携活動の一環で依頼した。

 同駅は、同鉄道の貨物専用。普段は、一般の立ち入りはできないが、今年から日曜が休業となったことから、旅行会社主催の見学会などを受け入れている。先日の見学会はキャンセル待ちが出るほどの人気だった。

 乗降ステップは、見学者らが、線路から列車に乗り込むときに使用する。同駅には乗降ホームがなく、これまでの見学会では、代用品を使用していた。

 製作しているのは、プラント保守科の2年生10人。現地での採寸をもとに図面を作り、アルミ板を切断したり、溶接をしたり。手すりとなるパイプは、2㍍刻みで力を加えながら丸みを付けていく。永作哲也さん(20)と、荻優太さん(20)は、「階段作りは難しく、大きな挑戦。最後まで精いっぱい頑張りたい」と笑顔だ。

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