大正期を中心に活躍した画家、岸田劉生の画業をたどる展覧会「画家 岸田劉生の軌跡」が、笠間市笠間の笠間日動美術館で開かれている。4月23日まで。
岸田(1891~1929年)は、東京・銀座で生まれ、洋画を学んだ後、一転して宋元画や南画など東洋的な美に傾倒し、独自の画風を切り開いた。水彩画、版画、日本画、挿絵など幅広い作品に取り組み、自画像や、娘の麗子をモデルにしたシリーズは、自身を象徴する作品になった。
展示は、初期から最晩年までの約150点。岸田が制作した日本画の中でも最大級の大きさともいえる作品も展示する。
3月18日、4月16日の午後2時からは、ギャラリートークを開催。入館料大人1000円、65歳以上800円など。月曜休館。同館☎0296・72・2160。