
日立市の会社員佐藤来星(らいせい)さん(22)が、11月に群馬県で開かれる空手の組手の世界大会に、日本代表として出場する。
大会は、「第6回I・K・O・MATSUSHIMA 全世界ウエイト制極真空手道選手権大会」(NPO法人I・K・O・MATSUSHIMA国際空手道連盟極真会館主催)。佐藤さんにとっては、空手を始めて以来、目標にしてきた大会。「優勝を目指して、頑張りたい」と、気合十分だ。
部門は、体重70~80kgの選手が出場する「中量級」。県内からは、佐藤さんを含めて5人が同大会の日本代表に選ばれた。
佐藤さんは、昨年6月にひたちなか市で行われた「第31回ウエイト制茨城極真空手道交流大会」で優勝したことなどから、日本代表に決まった。
佐藤さんは、5歳から同会館県本部桝田道場でけいこに励んできた。佐藤さんを世界大会へと導いたのは、2つの要因だという。1つは憧れの先輩との出会い。佐藤さんが5歳の時に、先輩は大学生。世界大会でベスト8に輝く実力者でもあった。「大きくて、たまらなくかっこよかった」と佐藤さん。もう1つは、「自分の体が小さかったこと」。幼稚園時代から中学生まで、背の順はずっと一番前だった。その分、強さへの憧れが膨らんだ。
指導する古舘洋さん(58)(同道場東海地区道場責任者)は、「30年近く指導してきたが、一番の努力家。努力すること、継続することがこんなにも力になることを体現してくれた」と、目を細める。