
神栖市大野原の市歴史民俗資料館に、高さ1m14cm、幅1mで、厚みも5cmほどある立体的な県の地図が展示されている。展示は3月9日まで。
地図は、「等高段彩模型」と呼ばれる模型の一種。ベースの地図の等高線に合わせてカットした発砲スチロール板を、等高線の数だけ用意。その後、等高線に合わせて積み重ねている。間近に立つと、本県の大地の起伏を正確に感じることができる。
同市立息栖小学校(長末正也校長)の社会クラブの児童の手作り品だ。メンバーは4~6年生11人。昨年の初夏から8か月をかけて完成させた。等高線に合わせたカットした発泡スチロール板は5枚に及んだ。
制作の話は、児童の間から自然発生的に生まれたという。作り方は、自分たちで資料を調べ、材料の収集にも関わった。クラブ長の太田龍玖(りく)君(6年)は、「完成した時は、みんな大喜びだった」と振り返る。
歴史民俗資料館への展示は、同校が申し入れた。「地域の人にも見てほしい」と、児童らが提案した。5年生の原田奏(かなた)君は、「今度は、関東の模型を作りってみんなに見てもらいたい」と話している。