約370年の伝統を持つ佐賀・柿右衛門窯の15代当主、酒井田柿右衛門さんの作品展「十五代 酒井田柿右衛門展」が、水戸市泉町の京成百貨店で開かれている。同店創業115周年特別企画。10月10日まで。
同窯の作品は、「濁手(にごしで)」と呼ばれる乳白色の素地に、余白を生かし華やかな色絵を施した美しさが特徴で、「柿右衛門様式」と呼ばれる。2014年に襲名した当代・柿右衛門さんは、新しいモチーフを積極的に取り入れていて、「いかに今の時代に調和させるか」をテーマに、大胆な作陶に励んでいる。
同店での展示は5年ぶり。展示は新作約60点。バラをモチーフにした「薔薇文(ばらもん)」、ヒマワリを描いた「向日葵文(ひまわりもん)」は、同店初出品。「挑戦を続けている作品を、楽しんでもらえたらうれしい」と、柿右衛門さん。
7日午前10時半~午後5時、8日午前10時~午後3時は、柿右衛門さんが来場する。
同店029・231・1111。