行方市のニットデザイナー宮内かほるさんは、自身のブランド「kaho(カホ)」を立ち上げて6年。手がけているのは、高品質のカシミヤ100㌫の糸を使い、国内の熟練の技術者とともに製作したストールとマフラー。
「やわらかく暖かいカシミヤで、人を包み込んで癒やす、優しい商品をデザインしたい」と宮内さん。
ストールのサイズは、160×50㌢。ワインレッド色のストールのすそに、黒色のフランス製のレース「リバーレース」を施した「ソワレ」や、近所に咲くミモザの花を手刺しゅうした「アン ミモザ」など約10種類。
マフラーのサイズは100×18㌢。コンパクトさも魅力で、2017年度の「いばらきデザインセレクション」では、知事選定10作品の1つに選ばれた。
宮内さんは、都内の短大などで服飾を学び、イギリス王室御用達のブランドなどで、デザイナーとして23年経験を積んだ。夫とともに同市にUターンしたのを機に、2015年に自身のブランドを立ち上げた。ネット販売を中心に、県内外で展示会を行っている。
製作は、国内のニット工場に依頼している。アパレル製品の国内生産率は3㌫以下といわれていて、「職人さんたちの技術を守りたいという思いもある」と宮内さん。
素材と製法にもこだわる宮内さんのブランドのストールやマフラーは、シャンプーやリンスで洗えるという。「使えば使うほど風合いが良くなる。長く愛用してもらえたら」
11月18~24日(24日は午後5時まで)は、水戸市泉町の京成百貨店で新作の販売会を行う予定。
宮内さんのホームページは、こちら。